無理に節約しなくてOK!「電気・ガスの自由化」活用で電気代・ガス代はここまで安くなる!
生活するうえで必要不可欠な支出である光熱費。家計のことを考えると、固定費である光熱費はできるだけ抑えたい項目のひとつですが、実際にはなかなか難しい…と思っていませんか?
そこでおすすめしたいのが、電力会社とガス会社の見直し。「電力とガスの自由化」により、契約する会社を変えるだけで光熱費を抑えることができます。
生きていくうえで必ず支払うことになる電気代やガス代は、少しの削減でも長い目で見れば大きな資産形成につながるので、実はとても大切な見直しポイント!
今回は、そんな光熱費を削減できる「電力・ガスの自由化」について、マネ男・マネ娘夫婦と一緒に考えてみましょう!
生活は変えていないのに「光熱費」が安くなる!?
暑い日が続く夏。
クーラーの使用やシャワーの回数が増えたことに加えて、最近ではマネ男・マネ娘の夫婦ともに自宅で仕事をする日も増えました。はじめは「通勤がなくなって快適♪」なんて思っていたマネ男とマネ娘ですが、光熱費の請求書を見てびっくり!以前よりも光熱費が高くなってしまい、マネ娘は頭を悩ませているようです…。
ハァ〜。今月はいつも以上に電気代もガス代も高いなぁ…。
ホントだ!暑くなってきてクーラーを使うし、2人ともテレワークの日が増えて家に居ることが増えたからね…。
もう少し光熱費を下げたいところだけど…。こればっかりは必要経費だから仕方ないのかな…。とくにマネ男は暑がりだしね!
ご、ごめん。できるだけクーラーに頼らないよう頑張ります…。
そんなに我慢することないニャ!2人とも「電力とガスの自由化」について知ってるかニャ?この制度を活用すれば、今の生活のままでもお得になるし、将来的には大きな資産形成につながる可能性もあるんだニャン♪
1.みんなの家の光熱費、どれくらいかかっている?
まずは、一般的にどれくらいの光熱費がかかっているのかを見ていきましょう。総務省のデータをもとに、毎月かかる光熱費の平均額を世帯人数別に紹介します。
※総務省 家計調査 2019年全国データ(2人以上の世帯は、勤労者世帯【うち世帯主が60歳未満】)を使用
マネ男・マネ娘夫婦のような2人世帯を見てみると…
(電気代 8,941円 + ガス代 4,617円)×12ヵ月=16万2,696円
つまり1年間に約16万円支払っていることになります。
けっこう大きな金額だね…!ガス代より電気代のほうが世帯人数によって差が出やすいみたい。いつも光熱費の支払いはマネ娘に任せっきりだったから、毎月どれくらいかかっているのか知らなかったなぁ。
これはあくまで平均額だからね!テレワークの日が増えた私たちの場合、電気代が1.5倍くらいになった月もあるよ…。
そんな時こそ「電力・ガスの自由化」を活用するニャ!次で詳しく説明するニャン。
2.乗り換えるとどうなる?「電力・ガスの自由化」について
改めて金額で見ると、意外に大きな支出となる光熱費。「電力・ガスの自由化」によって、どれくらいお得になるのでしょうか?乗り換えのメリットとデメリットから、電力会社・ガス会社の選び方まで、賢く利用するポイントをお伝えします。
2-1 そもそも「電力・ガスの自由化」って?
「電力の自由化」、および「ガスの自由化」とは、電力やガスの小売業への参入が自由化されたこと。これにより私たち消費者は、地域で決められた会社だけではなく、電力会社・ガス会社を自由に選べるようになりました。「電力の自由化」は2016年4月、「ガスの自由化」は2017年4月にそれぞれスタートしました。
電気やガスの料金は各社が自由に設定できるため、割引を始めとする独自のサービスが展開されており、消費者がライフスタイルや価値観に合わせたサービスを選ぶことができます。
「安いぶん、電気やガスの質が悪くなるのでは…?」という不安を持つ方もいるかもしれませんが、どの事業者と契約をしても、大手事業者の送電網やガス管を使用しているため、供給される電気、ガスの品質は変わりませんので心配はありません。
2-2 乗り換えのメリット・デメリット
では、電力会社やガス会社を乗り換えることでどんなメリットがあるか、見てみましょう。
<メリット>
・さまざまな料金プランの中から、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことができる。
・ポイントサービスやセット割など、多彩な割引メニューがある。
・自然エネルギー(※)を活用したような、環境に優しいプランを選ぶことも可能。
・電気とガスを同じ会社で契約すれば支払いがラクに。
※自然エネルギー…風力・地熱・水力などの再生可能エネルギー発電のこと
<デメリット>
・会社やプランを選ぶ、手続きをするといった手間がかかる。
・契約内容により、違約金や解約金が発生するプランがあるため注意が必要。
電力会社・ガス会社を乗り換える最大のメリットは、光熱費を下げられること。一度契約をするとなかなか見直しをしないものだからこそ、5年、10年といった長い目で見ることが大切!
では、たくさんの選択肢の中からどうやって最適な会社を選べばいいのでしょうか?
2-3 電気・ガスの会社やプランを選ぶコツ
「電力・ガスの自由化」を上手く活用するカギは、最適な会社選びにあります。どのように選ぶといいのか、ポイントを押さえておきましょう。
全国に200社以上存在する販売会社を1つずつチェックするのは大変なため、まずは比較サイトを利用するのが便利です。初年度に割引がある会社が多いですが、何年も払い続けることを考えて、「割引がない状態の金額」で比較するといいでしょう。そのうえで、気になる会社のプランを見ていくのがスマートです。
例えば「ENEOSでんき」「ENEOS都市ガス」を例に見てみると、具体的に以下のような特長があります。
ENEOSでんきの特徴(東京電力と比較した場合)
・基本料金は変わらない
・従量課金が120kWhを超えると東京電力より安くなる(多く使う人ほどメリットあり)
・他サービスとセットにしなくても単体でお得
・2年契約でさらに割引(※更新月以外は解約金が発生)
・ENEOSカード割引、シナジーカード割引、特別提携カードポイント付与、Tポイント付与のうち、特典を1つ選べる
ENEOS都市ガスの特徴(東京ガスと比較した場合)
・基本料金、従量料金とも4%安くなる
・供給エリアは関東のみ
・ENEOSカード割引、シナジーカード割引、特別提携カードポイント付与、Tポイント付与のうち、特典を1つ選べる
光熱費が安くなるだけじゃなくてポイントも貯められるんだ!乗り換えるだけでこんなにメリットがあるんだね!
本当だね!でも、僕たちのように賃貸に住んでいても乗り替えられるのかな?
基本的には乗り替え可能だニャン!だけど高圧一括受電契約のようにマンション全体で一括契約をしている場合などは乗り替えることができないから事前に確認してみてほしいニャ!
3.マネ男・マネ娘夫婦で検証!電力会社・ガス会社を変えたらいくら節約できる?
実際に電力会社・ガス会社を見直した場合、一体どれくらい費用を少なくすることができるのでしょうか?
マネ男・マネ娘夫婦が「ENEOSでんき」「ENEOS都市ガス」に乗り換えた場合を例にシミュレーションしてみました。
<見直し前の支払い額>
電気代:月平均1万384円(毎月の電気使用量368kWh)
ガス代:月平均5,394円(毎月のガス使用量33m3)
合計月平均額:1万5,778円
※総務省 家計調査 2019年関東データ(2人以上の世帯全て)をもとに算出
<電力会社・ガス会社を両方見直した場合の支払い額>
電気代:月平均9,666円(毎月の電気使用量368kWh)
ガス代:月平均5,179円(毎月のガス使用量33m3)
合計月平均額:1万4,845円
※ENEOS都市ガスの料金シミュレーションを使用して算出
乗り換えるだけで1年間で1万円以上、30年間だと30万円以上も節約できるのは嬉しいね!
うん!浮いたお金はマイホーム貯金や投資に回せるね。
そうと決まれば善は急げ!手続きはスマホで簡単にできるから、早速やってみるニャン♪
(参考リンク)
総務省「家計調査(家計収支編) 調査結果」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2.html
総務省「家計調査(家計収支編) 時系列データ(2人以上の世帯)」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/longtime/index.html
ENEOSでんき・ENEOS都市ガス 料金シミュレーション
https://www.eneos-gas.jp/portal/action/simulationElecGas/index
▼本記事の監修者