ご祝儀もお年玉もオンラインで!?コロナで変わったお金事情

目次)
1.コロナ禍で変わったお金事情
・コロナ禍で給料やボーナスは減った傾向
・お金の使い道はコロナ禍で大きく変化した
・貯金や投資に興味を持つようになった人が増えた
2.コロナで変わったお金への意識
・現金よりもキャッシュレス決済を使いたい
・目先のことよりも将来のためにお金を残したいと思うようになった
・約44%の人がスマホを利用した決済を使うようになった
3.コロナ禍で生まれた新サービスとお金の新常識
・オンライン新サービス6つの紹介
・ご祝儀もお年玉もオンラインの時代に
4.コロナ禍で誕生したお金の支援制度を紹介

コロナ禍でお金事情は変わった?

マネ男

久しぶりに友達と話したら、今年のボーナスが去年と比べて下がったって…。

コロナの影響が大きかった業種だからなぁ。僕の会社は幸いほとんど変わらなかったけど…。

マネ娘

私も大きく下がったわけではなかったけど、影響受けてる人もたくさんいそうだよね。

マネキン

実際に2019年と2020年の収入の変化を調査した結果をいくつか見てみるニャ!

給料やボーナスは減った傾向

日本FP協会調べ「くらしとお金に関する意識調査2020」では、全体の約73%が「変わらない」と回答している一方、約23%の人が「減った」と回答しています。少数ながら、増えたという回答も約4%ありました。

出典:日本FP協会 くらしとお金に関する意識調査2020
マネ男

意外と変わらない人が多いんだね。

ニッセイ基礎研究所の基礎レポート「コロナ禍1年の仕事の変化」で、新型コロナウイルスの感染が拡大する前(2020 年1月頃)と、2021 年3月の就労収入の状況について調査した結果でも、全体では「変わらない」(68.6%)が多い結果となりました。

出典:ニッセイ基礎研究所 基礎レポート「コロナ禍1年の仕事の変化」
マネ娘

さっきの日本FP協会の調査とほとんど同じだ。

一方で変化した31.4%のうち、「増えた (1割以上)」(2.5%)と「やや増えた(1 割未満)」(4.1%)をあわせた増加層は 6.6%、「減った(1割以上)」(14.8%)と「やや減った(1割未満)」(10.0%)をあわせた減少層は 24.8%を占めています。

また、経団連がまとめた調査によると、夏のボーナスは90万1,147円、冬のボーナスは86万5,621円と、それぞれ前年比2.17%、9.02%の減少となり、給与と同様ボーナスも減少傾向となりました。

出典:日本経済団体連合会 2020年 夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果
日本経済団体連合会 2020年 年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果

マネキン

2019年から2020年にかけて、大半の人は収入がほとんど変わらなかった一方で、約1/4の人は収入が減少したということニャ!

お金の使い道はコロナ禍で大きく変化した

マネ娘

でも、コロナ禍でお金の使い方って変わったよねぇ。外食はほとんどなくなって毎日自炊だもん。

仕事も自宅ですることが増えたから電気代も増えたなぁ。

マネ男

僕も在宅ワークの日はランチ代がかからなくなったなぁ。帰りに1杯!なんてのもないし。

2020年の二人以上の世帯の消費支出は、総務省の「家計調査(家計収支編)」によると、1世帯当たり1ヶ月の平均金額は27万7,926円で、2019年に比べ5.3%の減少となりました。

マネキン

お金の使い道の変化について具体的に見てみるニャ。

出典:株式会社マネーフォワード「コロナ禍の個人の家計実態調査2021」
マネキン

全体として消費支出は大きく減ったけど、ただ下がっただけではなく、支出の内容が変化したニャ。

マネ娘

やっぱり緊急事態宣言で、生活スタイルの変化を余儀なくされたことが影響していそうだよね。

マネキン

そうだニャ。たとえば、おうち時間が増えたことで、住環境を整える支出が増えたり、外出・出勤に伴う費用が大きく減ったことなどが代表的な変化といえるニャ。

また、同調査では47%の人が「新型コロナが収束しても、支出状況はもとに戻らない」と回答していることから、コロナ禍で変化した生活様式が今後も継続すると多くの人が考えていることがわかります。

出典:株式会社マネーフォワード「コロナ禍の個人の家計実態調査2021」
マネ男

元に戻ると思うと回答した人と同数なんだね。元に戻る人とそうじゃない人が半々ってところなのかな。

貯金や投資に興味を持つようになった人が多数

マネキン

「コロナ禍の資産形成に関する考え方の変化」で、最も多い回答が「貯金額を増やしたいと思うようになった」で、次に多い回答が「投資に興味を持つようになった」だったニャ!

貯金アプリ「finbee」調べ
マネ男

僕も支出が減った分を貯金しなきゃって思ったし、将来的に何が起こるかわからないから投資をして少しでも資産を増やしたいなって思ってるんだ。

コロナ禍以降、興味・関心を持った投資は、「つみたてNISA」が最多で、「ポイント投資」、「iDeCo」と続いています。

そして、実際に始めたり投資比率を増やした投資は、「ポイント投資」が最多で、次に「つみたてNISA」となっています。

貯金アプリ「finbee」調べ
マネ娘

私たちもポイント投資iDeCoNISAについてマネキンに教えてもらったから、皆さんもぜひ記事を読んでみてくださいね。

マネキン

実は、つみたてNISAの口座数は、2019年12月末時点では189万230口座だったのが、1年後の2020年12月末時点で302万2,422口座と、なんと約60%も増えてるニャ!

出典:金融庁 NISA口座の利用状況調査 2019年12月末時点2020年12月末時点

マネ男

そんなに!?みんな、つみたてNISAの魅力に気付き始めたんだね!

こうした投資を始める人や投資金額を増やす人の増加の背景には、コロナ禍で今後のお金について不安を感じた人が多いことや、2020年4月頃からの株式市場の上昇があると言えるでしょう。また、巣ごもりによる支出の抑制でできた余裕資金を預金だけではなく、投資に回している傾向がうかがえます。

2 コロナで変わったお金への意識

コロナ禍でお金に対する意識が大きく変わった人も多いようです。消費スタイルに関する考え方の変化で一番変わったのは、「現金よりもキャッシュレス決済を使いたい、使うようになった」という回答でした。

貯金アプリ「finbee」調べ
マネ娘

次に多いのが、「目先のことよりも将来のためにお金を残したいと思うようになった」だね。

マネキン

投資に対する関心、そして実際に投資行動が増えたように、先行きのお金の不安から将来のお金を準備していくことに関心が高まっているといえるニャ。

また、コロナ禍以後、QRコード決済などキャッシュレスサービス以外にも、新たに使われ始めたサービスもあります。

貯金アプリ「finbee」調べ
マネ男

スマホを利用した決済は44.4%の人が新しく始めてる!1回使うと便利なことがわかるもんね。現金には戻れない…。

他にも、日々の支出を簡単に入力できる家計簿アプリや、銀行や証券口座など、複数の場所にある資産を一元化して確認できる個人資産管理アプリを使い始めた人が多いようです。

マネキン

自分の家計や資産の状況を把握・管理し始める人が増えたのが背景にあるんじゃないかニャ?

コロナによって私たちの生活、そしてお金事情は確実に大きな変化がありました。人によってその変化の形も大きさも様々ですが、私たちはこの変化に、柔軟に対応する必要があるのです。

まずはアプリ等を活用して、自分の家計や資産の状況を把握することから始めましょう。ニューノーマル(新しい生活様式)と言われる今、自分に必要な支出、また、不必要な支出を改めてチェックすると良いですね。あらゆることがオンライン化することで、今までより時間やお金の負担を下げることが可能になりました。新しいサービスが自分に有効だと感じたら、積極的に活用していきましょう。

マネ娘

私もアプリで現状把握してみる!マネ男も見直してみたらもっと無駄がわかるかもよ?

マネ男

そうだね。いい機会だから見直してみるよ!

マネキン

2人ともいつになく積極的でいいことニャ!

3 コロナ禍で生まれた新サービスとお金の新常識

マネ娘

対面で行なうことが当たり前だったいろんなサービスがコロナ禍によりオンラインに変化して、新しいサービスとしてたくさん登場したよね。

マネキン

それに合わせて、お金の支払い方、渡し方にも変化が生まれつつあるニャ!

コロナ禍で生まれた新しいオンラインサービスをいくつかご紹介するニャン。

①オンライン葬儀

遠方の親戚、身体の不自由な高齢者も、オンラインで通夜・告別式・法要に参加できるサービスが生まれています。

葬儀社のスタッフが、ビデオ通話システムを使ってライブ配信を行うのが一般的です。参列者はあらかじめアプリなどのダウンロードを行なうなどの準備をしておき、当日回線をつなぎ、リアルタイムで会場の様子をみることができます。まだ対応している葬儀社は少なく、付帯サービスの1つとして無料対応しているケースが多いとみられます。

プライバシーの問題などもありますが、<葬儀屋さん>による「オンラインやリモートでの葬儀についての状況や意識調査」によると、オンライン葬儀があった場合、参列する・したいとの回答が、全体の74%に達し、需要は高いことがわかります。

②オンライン終活サービス

遺言書をデジタルで作成・管理したり、自分の死後に家族や友人へ動画や音声を配信してくれるサービスなどが誕生しています。

代表的なサービスとして、会員登録すれば、自分で遺言書を作れるサービス「遺言書.com」などがあります。

まだ始まったばかりのサービスも多いですが、「デジタル遺品」という言葉もあるように、「もの」だけでなく、インターネットアカウントや、パスワードなどの管理、引継ぎをスムーズに行えるようなサービスの需要の高まりを受け、サービスおよび利用者もこれからどんどん増えていくでしょう。

③オンライン体験ツアー・神社参拝

実際に旅行できない代わりに現地のガイド等が観光地をめぐりながら案内したり、神社へ参拝する様子をオンラインでつないで、疑似体験できるサービスが誕生しています。

現地ガイドや他の参加客とオンラインで交流したり、自宅に届けられた現地の特産品を味わえるツアーが人気です。
無料から3,000円台と手頃な価格で参加できるので、今後、実際に旅行ができるようになっても、下見として活用するなど人気は続きそうです。

<主なオンラインツアー取扱会社>
HIS
JTB
ベルトラ
アクティビティジャパン

④オンライン結婚式

オンライン葬儀同様、遠方だったり身体が不自由で、今までなら会場参加できなかった方が、オンラインで参加できるサービスが生まれています。

一言でオンライン結婚式といっても、2人だけの結婚式をライブ配信する「視聴型」や、参列者がいる結婚式を配信する「ハイブリット型」、また、動画を視聴している参列者へ、会場と同じドリンクやお食事を宅配する「宅配型」など、多岐にわたっています。

⑤オンライン診療・処方箋予約

自宅に居ながら医師に診察してもらえて、処方箋の予約もできるサービスが生まれたことで、コロナ禍で病院へ行くことの不安や、待ち時間の解消につながっています。

ただし、厚労省HPにある令和3年1月~3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果によると、令和3年4月末時点で全医療機関(110,898施設)に対して、電話や情報通信機器を用いた診療を実施できるとして登録した医療機関数は16,843施設と、まだまだ対応できる施設が少ないのが現状です。
アフターコロナでもとても助かるサービスですので、対応施設が増えることに期待しています。

参照:令和3年1月~3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果

⑥オンラインレッスン

習い事や、塾、またセミナーなど対面で学ぶことが主だったものが、ほぼオンラインで受けることができるようになっています。

また、時間や場所の制限が取り払われたことで、子どもから大人まで、学びの機会が、大きく広がりました。

マネキン

他にも、ホテルや旅館等が新しく始めた、日中をテレワークのビジネスマンに提供するサービスや、宅配の荷物を指定場所へ配達する非対面サービスである「置き配」、また、食事のデリバリーサービスなどが、コロナ禍で定着してるニャ。

このような、オンライン、非対面でのサービスが一般的になるにつれて、必然的にお金の支払い方法が現金払いから、キャッシュレスでの支払いへと移行しています。

マネキン

例えば、今まで現金で渡すのが当たり前だった、結婚式のご祝儀や、通夜・告別式での香典、また親戚の子供へのお年玉も直接渡せないから、振込みやQRコード決済を使った送金機能などを利用する人が増えてきているニャ。

マネ男

ご祝儀や香典も!?本当に新しい時代って感じだ。

また、コロナ感染防止のために、非接触の支払い方法が推奨されていることもあり、今後のお金の発行数の減少も予想されています。

たとえば、2021(令和3)年4~9月に予定されていた新500円硬貨の発行が、新型コロナウイルスの影響で延期されており(※1)、2020年度の貨幣製造計画では、4月1日時点の発行枚数が改定され、1円玉や10円玉の発行枚数は大幅に減りました(※2)。
(※1)出典:財務省HP 報道発表 新しい五百円貨幣の発行時期について
(※2)出典:財務省HP 報道発表 貨幣の製造枚数の改定(令和3年2月5日)

マネ娘

現金を使う機会が減ったら、硬貨や紙幣といったお金もいらなくなってくるのかぁ。

関連記事:現金VSキャッシュレス徹底シミュレーション!「現金派」は一年間で3万円以上損してる!?

4 コロナ禍で誕生したお金の支援制度

マネキン

最後にコロナ禍で活用できるお金の支援制度についてまとめるニャン。
新型コロナウイルス感染症の影響による休業や失業等による収入減、また小学校等の臨時休業によるベビーシッター利用負担に対する支援制度があるから、該当する人は活用すると良いニャ。

主な支援制度

出典:厚生労働省 生活を支えるための支援のご案内より(2021年9月9日時点)

<貸付制度>
・緊急小口資金 (一時的に資金が必要な方 主に休業された方向け)
・総合支援資金 (生活の立て直しが必要な方 主に失業された方向け)
・新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金
(緊急小口資金、総合支援資金を貸付終了、不承認等を受けた世帯向け)

<猶予>
国民健康保険、国民年金、介護保険料等の減免等
(コロナにより、収入が一定以上下がった方向け)

電気・ガス・電話料金・NHK受信料等の支払い猶予等
(コロナの影響で支払い困難な事情がある方向け)

<給付>
住居確保給付金(家賃)
(コロナによる休業等に伴う収入減により、住居を失うおそれが生じている方向け)

新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金
(コロナにより休業した労働者のうち、休業手当の支払いを受けられなかった方向け)

<利用料補助>
企業主導型ベビーシッター利用者支援事業
(コロナにより小学校等が臨時休業となり、やむを得ずベビーシッターを利用した方向け)

マネキン

各支援の詳細、およびその他の支援制度については、厚生労働省のサイトを見ると良いニャ。

厚生労働省:生活を支えるための支援のご案内

マネキン

困ったな、ピンチだなという時は、ひとりで解決しようとせず、早めに関係する機関に相談するニャン!

総務省|行政相談|新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口のご案内

マネ娘

早めの相談が大事だね!

マネ男

そうだね!と、いうことでマネ娘に相談なんだけど、ちょっと欲しいものがあって

マネ娘

相談してくれてありがとう!でも次のボーナスの金額次第で決めましょ♪

マネ男

そ、そんなぁ。せっかく相談したのにぃ。

マネキン

そういうこともあるニャ。

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監修:株式会社ライフヴェーラ

執筆者:山本美紀

ライフデザインオフィス【想×創】(そうそう)代表
ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)・家計整理アドバイザー認定トレーナー・日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー
プレママ、子育て中ママの個人家計相談やライフプラン作成の相談を中心に、執筆やセミナー、ワークショップを通じて家計や暮らしを豊かにする情報発信を行っている。正社員、派遣社員、契約社員、専業主婦、そして個人事業主と、ライフステージに合わせて働き方を変えてきた経験からのライフプランそしてマネープランのアドバイスが好評。家計整理アドバイザー講座も開講し、アドバイザーの養成も行っている。神奈川県在住 小学生二人の母。