【お金の失敗談】パチンコで消費者金融から借入…もし20代からやり直せるとしたら?

目次)
1.きっかけは大学の先輩からの勧誘
2.給料はほぼ返済に、10年以上も自転車操業を続けた20代
3.30代、改心のきっかけとなった出来事とは…?
4.子どもの誕生を機に投資をスタート、お金に不安のない生活を

お金の使い方で「失敗した!」と思ったことはありませんか?
「夢だったお店を開業したが失敗した」「家を買ってローンを組んだが、給料が減って払えなくなった」「趣味にお金を使いすぎて、いつの間にか借金が膨らんでいた」……。
今思い返すと、なぜあんなことをしてしまったのかと後悔している人もいるのではないでしょうか。

マネキン

そこで今回は、消費者金融でお金を借りるほどパチンコにハマってしまった宮田さん(仮名・40代男性)に、失敗の原因や立ち直ったきっかけ、資産を増やした方法についてお話を伺うニャ!

マネ男

失敗から学べることも多そうだね!
立ち直ったきっかけも気になる!

【宮田さん(仮名) プロフィール】

・都内在住
・40代男性、会社員
・家族構成:妻、子ども1人
・趣味はキャンプ

1.きっかけは大学の先輩からの勧誘

パチンコを始めたきっかけは、大学の先輩の勧誘だったと話す宮田さん。
ちょっと悪い先輩はいつの時代にもいるものですが、そんな先輩に声をかけられて、ほんの軽い気持ちで始めたそうです。

ビギナーズラックという言葉がありますが、パチンコを始めた最初のうちは勝っていました。ただ、それがいけなかった」と宮田さんは振り返ります。

学生の頃は常にお金に困っていたため、バイトをしていたという宮田さんですが、当時のアルバイトの時給は700円程度。1日働いても5~6,000円程度にしかなりません。
しかし、パチンコをすると一度に2、3万円が手に入ることも。バイトでは得られない大金を、パチンコ台に座っているだけで手に入れることができるわけです。

それはもはや、ギャンブル依存状態

朝から晩までパチンコに行くようになり、学校に行かない日も増えていきます。
パチンコで勝った日は、友達に飲み代をおごったりレストランでステーキを食べたりして贅沢に過ごす。後先考えずお金を使うことが病みつきになり、快感になっていたそうです。

とはいえ、いつまでも勝ち続けるはずもなく、パチンコをするたびに負けが増えてきます。
最初に勝ってしまっていただけに、その快感をまた味わいたくて何度も続けてしまう宮田さん。
負け続けても、どこかで勝って返せると思っていた」と言う宮田さんですが、バイト代だけでは資金が足らなくなり、親に嘘をつき仕送りをしてもらうこともあったそうです。

2.給料はほぼ返済に、10年以上も自転車操業を続けた20代

パチンコ通いは社会人になっても続きました。
社会人になると給料が貰えるので、毎月それなりのお金が入ります。「20代の頃は、手取りで24~25万円の給料が入り、気持ちが大きくなっていた」と話す宮田さん。パチンコに加え、浪費癖が付くように。日の食事は毎日3食外食で、毎週デパートに行っては高級アパレルブランド店員のカモになり着もしない服を買っていたそうです。
やがて、交際費など遊ぶお金も大きくなり、とても収入では賄えないほどに。その頃には金銭感覚がおかしくなっていきました。

しかし、会社に勤めるようになったため、さすがに親からお金を借りるわけにはいきません。そこで、クレジットカードのキャッシング枠、さらには消費者金融を利用してお金を借りるようになります。
この当時、パチンコに毎月10万円以上を使い、ひと月の支出は35万円を超えることも。給料が入ったらそのお金を返済に充て、足りなくなったらまた借りる、という自転車操業状態です。

パチンコをやめようと何度も思いました。しかし、時間があると行ってしまう。この繰り返しでなかなか抜け出せなかった」と宮田さんは当時を振り返ります。そんな自転車操業は、20代を過ぎ、30代前半まで続きます。

3.30代、改心のきっかけとなった出来事とは…?


しかし、30代に突入した宮田さんは、ある出来事がきっかけで改心することになります。
それは、「もう無理!」と思うほどに借金額が膨らんだこと。

20代に入ってからパチンコと浪費を繰り返してきた宮田さん。借入額は雪だるま的に膨らみ、ついには毎月の給料では返済できないほどに。
自転車操業は破綻し、返済を滞納する危機に直面します。そこで宮田さんは、意を決して親に打ち明け、頭を下げました。両親にお金を借り、借金を返済。消費者金融のカードにハサミを入れました。

その後、長年で染み付いてしまった浪費癖をすぐに治すことはできなかったものの、外食を減らしたり、不要な服を買わないなど支出を見直して、徐々に生活を改善。
親から借りた借金も返すことができ30代半ばには給料の範囲内で生活できるようになったそうです。そうして宮田さんは安定した生活を取り戻していきました。

今思い返せば笑い話にできるものの、「20代のころは目の前の楽しみだけでこの先の人生にかかるお金のことなんてなにも考えていませんでした」と苦笑する宮田さん。
30代に入って部下や後輩も増え、彼らのお手本とならなければいけない立場になったことも、親に頭を下げる後押しになったと言います。

生活を改善したとはいえ、それは収入の範囲内で生活できるようになったというだけのもの。その後、宮田さんは30代半ばに結婚し、子どもが生まれたことをきっかけに、2度目のターニングポイントを迎えます。

4.子どもの誕生を機に投資をスタート、お金に不安のない生活を


宮田さんは35歳で結婚、そして子どもが生まれました。それをきっかけに将来の家計について計算したところ「子供の学費に老後資金。この預金だと将来的に生活が行き詰まる」ということに気づきます。そこで、お金を増やすことを考えるように。

そこでまずはじめたのが節約。当時は持っているのが当たり前だった車を売り、昼の外食をやめる、新聞の購入を止めてネットで情報を収集するなど、自分にとって不要な出費をコツコツと排除して節約を徹底しました。

さらに、ポイ活ふるさと納税をはじめ、お得な制度を利用するなどして出費を減らしていきます。そして、その節約でできたお金を元手として毎月定額を低コストの投資信託の購入に充てて投資の世界に足を踏み入れます。非課税制度のであるNISAなども利用し、コツコツ積立投資を10年近く続けた今では資産額も増えて将来の生活に不安もなくなったと言います。

「結局、パチンコは今も辞められていません(笑)。ただし、頻度は大きく減らして、おこづかいの範囲で楽しんでいます」という宮田さん。
決してのめり込むことはなく、気分転換として楽しむ程度で行っているそうです。

最後に宮田さんは、「もしやり直せるとしたら、ライフプランで生涯のお金の計画をたててその準備を20代のうちから始めておきたかった。若いうちからポイントを使ったり100円という少額からだったり、気軽に投資ができる環境が整っている今の20代がうらやましいですね。」と話します。収入と支出のバランスを見失うことなく、無理のない範囲で“将来の自分”のためにお金を投資することが大切ですね。

マネキン

20代のうちから始めておきたかった」というのは、いま投資をやってみて、そのありがたみも実感したからこそのコメントだニャア!

マネ男

僕も30代半ばになってからマネキンに教わって投資を始めたけど、確かにもっと早くから始めていればと思ったなぁ。

マネキン

以下の記事では投資をはじめるにあたって知っておきたい情報について解説してるから、宮田さんのように、投資を始めようと思う人はぜひ参考にしてみてほしいニャン!

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