出産後に確認!産休から保育園までの諸手続きや夫婦の育児分担までチェックリストで確認!
目次)
1.夫にできる手続き
・出産後に必要な手続き5つ
・保育園入園において必要な手続き3つ
2.子育てにおいて夫ができること
・妻の出産〜子育てにおいて
・妻に対して
3.ポジティブに育児と向き合うために夫が知っておきたいこと
私たちの人生設計を考えると、やっぱり気になるのは子どものことだよね。
そうだね。いつか子どもができたらと思うと、楽しみな反面、心配や不安も多そう…。やっぱり初めてのことだけに、とまどいや不安もあったりするのかなぁ。
そうだニャ〜。育児は夫婦でどれだけ協力しあえるかが大事になってくるニャン。協力がうまくいかないと、どちらかに負担がかかって、なかには夫婦関係がギクシャクしてしまったりするケースも少なくないニャン。
…なんだか不安になってきた…。
え!もちろん僕だってがんばるよ〜!!マネ娘を不安にさせないためにも、夫婦でどんな協力が必要なのか事前に勉強しておきたい…!
よーし!2人のために、今回は特に夫婦の協力が必要な、妻の妊娠、出産〜子どもが保育園・幼稚園に通うまでの、一番そばにいるパートナーとして妻にできることから、出産後、保育園入園前に行う手続きなどなど“夫ができること”について教えるニャン!
妻のケアや出産後の手続き…夫ができることはたくさん!
核家族化、共働き世帯の増加など家族構造、女性の晩婚化、晩産化など社会状況の変化に伴い、これまでの「夫は仕事、妻は家庭(子育て)」という“性別役割分業”から「夫婦が共に働き、共に子育てする」というスタイルに変わりつつあります。
これらの流れを受け、2022年4月1日〜と10月1日〜の2段階に分けて「育児休業法」の改革が行われ、
・ 妻の産休(最大8週間)の期間、夫も子どもの出生後8週間以内に4週間まで産休(=出生時育児休業)を取得できる。この産休は2回に分割しても可能。
・ 育休の2回分割取得が可能。
などの内容が追加・変更されています。
休業中は収入が減ることになりますが、同時に成立した「雇用保険法」の改正により、出生時育児休業時に使える給付金制度も創設。また、現行の育児休業時と同様、出生時育児休業中も雇用保険からの所得補償を受けられるようになります。
産休、育休中は社会保険料が免除されるため、家計も助かるニャン!
妻だけでなく夫も、仕事と育児の両立が実現しやすい風土が整いつつあるなか、妻のケア、出産後の手続き、家事などでも、“夫ができること”はたくさんあるニャ。次にチェックリスト形式で紹介するニャン!
産後、夫ができる手続きチェックリスト
出産後は、出生届けの提出をはじめさまざまな手続きが必要になるニャ。夫ができる主な手続きを、時系列に沿って紹介していくニャン。
※必要書類などは自治体により異なりますので、HP等で確認しましょう。
《出産後に必要な手続き 5つ》
⬜出生届の提出(出生から14日以内)
住んでいる自治体の窓口に提出します。必要書類は出生届・母子手帳・届け出人の印鑑など。
⬜児童手当の申請(出生から15日以内)
子どもを育てている世帯が中学校卒業まで受け取れる手当で、住んでいる自治体の窓口に申請します。必要書類は、児童手当認定請求書、印鑑、申請者の振込先口座番号、申請者の健康保険証(写し)、申請者と配偶者のマイナンバーカード等身元確認書類など。
⬜健康保険証の作成(1ヶ月健診まで)
親が社会保険加入者の場合は勤務先の企業、国民健康保険の場合は居住地の役所に必要書類を提出して作成します。必要書類は保険の加入状況により異なるため、事前に確認を。健康保険証は、1ヶ月健診で必要になります。
⬜乳幼児医療費助成の申請(1ヶ月健診まで)
申請すると乳幼児医療証が発行され、医療費助成を受けることができます。住んでいる自治体の窓口に提出。必要書類は子どもの名前が載った健康保険証、申請者のマイナンバーカード等の身元確認書類、印鑑など。
⬜出産育児一時金の申請(出産の翌日から2年間)
出産時に健康保険から、子ども1人につき42万円が支給されます。出産の状況や自治体により必要書類が異なるため、申請前に所属する健康保険組合に確認しましょう。
《保育園入園の申し込みに必要な手続き 3つ》
子どもの保育園入園を希望する場合、入園の申し込み手続きが必要です。手続き方法は自治体や園により異なりますが、代表的なものを紹介します。
⬜支給認定の申請
保育の必要性の認定(支給認定)を受けるための手続きです。自治体の保育課・子ども課に申請し、支給認定を受ける必要があります。HP等で手続き方法を確認しましょう。
⬜住民課税報告書の申請
希望する園が存在する市区町村に住民登録がされていない場合や、住民税や所得税が未申告であれば必要です。住んでいる自治体の窓口に申請します。
⬜勤務証明書の申請
企業に在職していることを証明する書類。書類は自治体の窓口や園でもらうことができ、会社に依頼して記入してもらうのが基本です。
子育てにおいて夫ができること
手続きだけでもたくさんやることがあるんだね…!準備する書類も多いし、これは協力しあわないと大変だ…。手続き以外に、僕がマネ娘自身にできることはどんなことがあるかな?
「夫婦が共に働き、共に子育てする」という風潮になりつつも、家事・育児の負担割合は妻のほうが圧倒的に多いのが現状です。
しかし、子育てがいちばん大変な乳幼児期、夫ができる範囲でしっかり育児に関わることで、夫婦関係、親子関係の基盤を作ることができます。
マネ男の言う通り、妻へのケアもとても大事なことニャ。ここからは出産〜子育てにおいて、妻に対して、夫ができることを紹介するニャン!
ただ、覚えておいてほしいのは、ここで紹介する「できること」は、あくまでも基本的にやることニャ。育児は夫婦2人でやるもので、「手伝う」というスタンスはなしニャ!
《妻の出産〜子育てにおいて夫ができること》
⬜赤ちゃんを迎え入れる準備を夫婦で相談しながら行う
赤ちゃん用品の買い出し、赤ちゃんを迎える部屋づくり、チャイルドシートの取り付けなど、夫婦で相談しながら行いましょう。
⬜子どもの世話に日常的に関わる
子どもが生まれたら、おむつ替え、お風呂に入れる、寝かしつけ、夜泣き対応など、子どもの世話に日常的に関わるよう心がけましょう。できる範囲でOK。「手伝おうか?」でなく「今自分は何をやれるか」を探し、自ら動けるようになることをめざしたいものです。
⬜外出できるようになったら子どもと2人で出かける
子どもがある程度成長して外出できるようになったら、子どもと2人でお出かけしましょう。最初は近くの公園や子育てサロンなどに短時間出かけるだけでOK。妻の“ひとり時間”の創出にもつながります。
子どもが大きくなったら趣味の釣りにもいつか一緒に行きたいな〜!
⬜絵本の読み聞かせをしよう
読み聞かせは子どもの国語力を高めます。また、親子の絶好のコミュニケーションでもあるので、我が子と過ごす時間を楽しむ感覚で、読み聞かせを。書店や図書館で年齢に応じた絵本を探しましょう。
《妻に対してできること》
⬜妻の話を良く聞き、共感する
初めての出産、育児で不安や悩みがいっぱいの妻は、この気持ちをだれかに話し、共感を求めています。妻の話を良く聞き、共感しましょう。
⬜「今日もありがとう」と感謝の言葉を
家事、育児に奮闘する妻の姿を「当たり前」と思わず、「今日もありがとう」と、感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。
⬜家事は積極的にする
「家事はそのときにできる人がやる」を基本にしましょう。妊娠中や育児中は体調の変化や予想がつかない子どもの行動で、洗濯物を干しっぱなし、シンクに食器が置きっ放しなど、育児にてんてこまいで家事がおろそかになってしまうこともあります。夫も家事を担うことで、妻の気持ちがラクになります。
なるほど〜。この3つは夫婦とか誰かと生活する以上、どんな時でも大切なことかもね!これだけで、お互い穏やかに過ごせそう。
ポジティブに育児と向き合うために夫が知っておきたいこと
いろいろ大変そうではあるけど、それも含めてポジティブに育児をしていきたい!何かコツはある?
ポジティブに育児と向き合うために夫が知っておきたいこと。それは、産前・産後の妻の体や心の変化です。出産によって妻の体は大きなダメージを負い、妊娠前の状態に戻るまでに約2ヶ月かかると言われています。
また、妊娠・出産によるホルモンバランスの乱れ、育児に対する不安や環境の変化などから、気分が落ち込む、夜眠れなくなる、涙もろくなるなどが症状として現れる「産後うつ」を発症するケースもあるニャン。
夫が妻の気持ちを100%理解することも、妻のかわりに妊娠・出産することも残念ながら不可能ですが、妻と赤ちゃんのために、
⬜タイミングを合わせて妊婦健診に同行し、先生の話を一緒に聞く
⬜両親学級などに参加し妊娠・出産・育児の知識をつける
⬜妻と、赤ちゃんの話をする時間をつくる
などを心がけると良いでしょう。
子どもを育てる喜びも大変さも夫婦でポジティブに分かち合えるよう、妻の心身をサポートしながら夫婦の絆を深めていけると良いニャン!
今回すごい勉強になったよ!!このチェックリスト以外にも、マネ娘と話し合いながら、2人が楽しく育児できる環境をつくっていきたいな。
素晴らしいニャ!子どもはあっという間に大きくなってしまうから、育児は我が子の成長を見られる貴重な時間ニャ。育児は“一大プロジェクト” 、夫婦のどちらかだけに負担がかかりすぎないよう日々相談・協力しあいながら、“主体的に楽しむ”姿勢を忘れないようにするニャン。
うんうん。本当にそうだね。私もマネ男への感謝を言葉にして伝えるようにして、お互いポジティブに育児をやっていきたいね!
マ、マネ娘〜〜〜!(感動)
フリーライター・エディター。認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に、幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。「PTA」「広報」をテーマに講演活動も行う。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。