在宅でできる副業で収入を増やそう!初心者でもわかる副業のはじめ方
<目次>
1、副業の目的/メリット
2、おすすめの副業を4つ紹介
ライター
アンケートモニター
外国語の翻訳
データ入力/テープ起こし
3、副業のはじめ方
会社の規則を確認
目的を明確に
先輩の成功・失敗談から学ぼう
4、税金のことも忘れずに
所得が20万円を超えたら確定申告を
経費の申請も忘れずに
<登場人物>
ある日、通販サイトを見ていて、どうしても欲しいものができてしまったマネ男。しかし、夫婦で節約をがんばっているので、購入することにためらっていると、あるアイディアが浮かんだようです!
そうだ!副業をしよう!
急にどうしたの?欲しいものでもあるの?
(ギク!)いや、在宅ワークで少し時間に余裕ができてきたし、将来のマイホームや子どものためにもっと収入と貯金を増やしておきたいなって思って!
マネ男がそんなに計画的なことを考えるなんてあやしいなぁ。でも確かに今のうちに副業で収入を増やしておくっていうのはありだね!でも副業ってどんな仕事があるんだろう?
まだ考えてなかったけど、空いた時間でやるとなるとできることも限られているし、どのくらい稼げるのかも気になるな。よし!マネキンに聞こう!教えてマネキン!
マネ男はなかなかお給料が上がらないみたいだから、副業を考えるのは良い選択ニャ!今日は副業について教えるから、じっくり検討するニャン!
さらっとひどいこと言ってない…?
副業をはじめるときは目的とメリットを考えよう
副業のメリットには単に収入が増やせる、という以外にもこんなメリットがあります。
・会社以外の人脈が広がる
・経験を増やしたい
・今とは違う新しい世界を見てみたい
・やってみたいと思っていたことに挑戦できる
・辞める時期は自分で決められる
・定年後の収入にもなりえる
このメリットの中から、自分はどのメリットのために副業をしたいのか、目的として持っておくと良いでしょう。副業とはいえ仕事なので、問題なく遂行するためには勉強も必要です。副業をはじめる前に学びの期間を持つことが必要な場合もあれば、仕事内容によっては事前にテストや研修を受ける場合もあります。何のために副業をするのか、目的を明確にしていないとなかなか続きません。目的が明確になれば、自分がどんな副業をしたいかもイメージしやすいですよ。
確かに目的がしっかりしてないと僕なんかは長く続けるどころかはじめる段階で諦めてしまうかも…。でもなにより収入を増やしたいんだ!
そういう場合、ついつい報酬が高い仕事に引かれてしまうから一番危険ニャ。簡単に稼げる仕事は実際にはほとんどないニャ。だから甘い言葉にはくれぐれも気を付けるニャー。
副業の責任は自分にあるもんね。しっかりと見極めなきゃ!
何ができる?何がしたい?副業の種類と収入
それでは、パソコンやネット環境があれば在宅でできる副業の一部を紹介しましょう。
・ライター
<仕事内容>
主にWEBメディアの記事制作
<報酬の目安>
1文字単価で報酬が決まることが多いです。経験があれば1文字3~5円程度、未経験の場合は1円未満のことも。また、より経験を積み、専門家ライターとして活動できるようになれば1記事1万円以上で受けることも可能になります。
<はじめ方>
完全に初めての場合は、WEBサイトなどでライターの仕事を探してみましょう。ほとんどの場合、面接などの選考はなく、今までの実績や経験から採用か否か決まります。簡単なお仕事なら未経験OKの案件もあるので探してみてください。
<初期費用>
パソコンとネットワーク環境が揃っていれば初期費用なくはじめられます。
<スキル/必要機材>
パソコンを持っていることは必須条件になります。また、パソコンの基本的なスキルと文章力は必要です。SEOなどの知識があると応募できる案件が増えるので、WEBライターに挑戦したい方は勉強してみても良いかもしれません。
<注意事項>
経験が浅い場合は、1文字単価で報酬が決まることが多いですが、経験が増えると1本当たりの単価での受注が可能になります。自分のスキル、経験からいくらくらいが妥当なのか…。ライターとして本格的に活動するようであればこのあたりの相場の把握や交渉も必要になってきます。
・アンケートモニター
<仕事内容>
アンケートモニターを募集するアンケート会社やリサーチ会社で会員登録を行い、パソコンやスマホからアンケートに参加することで謝礼がもらえます。謝礼はポイントや現金など会社によって異なります。また、会社によっては座談会や、商品モニターなどに参加することもできます。
<報酬の目安>
簡単に答えられるものは数円~150円程度です。
<はじめ方>
アンケート会社やリサーチ会社で会員登録を行います。会員登録をすると募集中のアンケート情報が送られてくるので、空き時間を見つけて回答します。
<初期費用>
基本的に会員登録は無料です。
<スキル/必要機材>
パソコンかスマホがあればOK。特別なスキルは不要です。
<注意事項>
他の副業に比べて報酬が安価なので、多くの収入は期待できないでしょう。
・外国語の翻訳
<仕事内容>
日本語の文章を外国語に、またはその逆もあります。日本語の冊子を外国の方向けに翻訳したい、海外向けにWEBメディアの翻訳をしたいなど様々なお仕事があります。
<報酬の目安>
ライター同様、ワード単価、文字単価で決まることが多いです。例えばクラウドソーシング(※1)日本最大級のLancersでは英語の場合5.0円~8.0円(ワード単価)。中国語だと2.0円~6.0円(文字単価)です。
※1クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい会社や個人がWEB上で不特定多数の方に業務を発注すること。
<はじめ方>
クラウドソーシングのサイトに登録してお仕事を見つけるのが早いでしょう。クラウドソーシング以外でも通常の求人サイトでも在宅のお仕事を募集していることがあるのでいろいろなサイトを見てみることをおすすめします。
<初期費用>
パソコンがあれば初期費用は不要です。
<スキル/必要機材>
外国語翻訳のスキルはもちろん、パソコンの基本操作、特にWordのスキルは最低限必要です。
<注意事項>
お仕事を受けてみて、やっぱり難しくてできません、とならないように仕事内容をよく確認しましょう。
・データ入力/テープ起こし
<仕事内容>
主にパソコンで企業から渡されたデータを打ち込んでいく作業です。データは紙などのテキストデータ以外にも音声データの場合もあり、「テープ起こし」などと呼ばれたりします。
<報酬の目安>
在宅で行う多くの場合は時給ではなく仕事量に対して支払われます。相場としてはデータ入力の場合、1文字単価0.1円~1円です。
<はじめ方>
こちらもクラウドソーシングのサイトに登録するか、求人サイトを使ってお仕事を探しましょう。案件や会社によっては事前にテストを受けることもあります。
<初期費用>
パソコンやWordがすでにあればそのほかの費用はかかりません。
<スキル/必要機材>
正確に文字をタイピングするスキルが必要です。また、収入を増やそうとすれば正確さだけではなくスピードも重要になってきます。
<注意事項>
時給制ではないので、時間がかかったわりに報酬が少ないということもありますが、慣れてスピードがあがってくれば報酬も期待できます。
テープ起こしの場合は一字一句正確に聞いてタイピングする必要があるので、思った以上に時間がかかることも。例えば初めての場合は音声30分に対して2時間以上もかかると言われています。
他にも専門的にスキルがあれば在宅で副業として生かせるものもたくさんあります。クラウドソーシングや求人サイトでいろいろなお仕事を探してみてください。
注意する点は、副業だからと手抜きをしないこと。業界での評判はすぐに伝わります。また、クラウドソーシングなどを利用するとレビューなどが書き込めるため、一度悪い評判が付くと、次の仕事につながりにくくなることもあります。
副業だからと手を抜くのは厳禁ニャ!また、どのお仕事も仕事上で得た情報は絶対に漏らしてはならないニャ。
副業のはじめ方
うーん、何をはじめるか迷うなぁ…。
それなら「好き×できる」を考えてみるとよいニャ!
副業をいずれ本業に、と考えている場合はなおさら、「好き」の要素が少しだけ必要です。しかし、好きを仕事にすると、嫌いになってしまうことも…。実は好きなことは趣味のままにしておいた方が良い場合はとても多いのです。
「できる」の要素を入れているのは、アドバンテージがあるから。本業の会社の業務規程を確認する必要がありますが、本業で行っている仕事は、他の人よりスキルが高いものです。例えば経理の仕事をしている人は、お金周りのことについては、他の人より詳しいでしょう。
「できる」は自分では気づきにくいけど、これまで行ってきた仕事を洗い出して「できる」を探してみると良いニャ!好きな業種の得意な職種に関わることで、モチベーションもきっと上がるニャン!
会社の就業規則を確認しよう
副業をはじめる際に、本業が会社員の場合は、会社が副業をOKとしているかの確認をしましょう。同業他社にあたる仕事や、本業の会社と資本関係があるなどの関係性でNGとなる場合もあるので、本業に支障をきたさないように、事前にしっかり確認してください。
自宅でこっそりやるのじゃダメなの?
それは絶対ダメニャ!特に関連業界での副業は情報漏洩として問題になる可能性もあるから、しっかりと規則は守るニャ!
なぜ副業をするのかを改めて考えよう
会社がOKであれば次は目的を明確にしましょう。最初にも書きましたが、副業をする目的を明確にしたうえではじめることはとても大切です。
収入を増やしたい場合は、いくら稼ぎたいのか、いくら稼ぐ必要があるのかも明確にしてください。家族がいる場合は、副業をはじめることで生活サイクルが変わることもあるので事前に相談しましょう。誰かに話すことでより本気になるという意味もありますし、怪しい仕事を選択してしまっている場合は指摘してもらえる場合もあります。
先輩の成功談や失敗談など、本やネットで学ぼう
副業経験者にお話を聞いたり、本・ネットを活用して成功談、失敗談を学んでおくと良いでしょう。ただ、人はなかなか失敗談を話したがりませんが、むしろ気になるのは失敗談ですよね。そういった情報を集めるには匿名のネットやSNSなどを使うと、ためになる情報が集められるでしょう。
大切なのは「楽をして簡単に稼げる仕事はない!」ということと、まずは「興味のある仕事をやってみる」ということが大事です。
人には得意不得意がありますし、仕事によっては目利きが必要な場合もあります。また、他の人は面倒と思うことも、自分なら楽しくできるという場合も。ちょっとでも気になった仕事があれば「まずやってみる」ということも時には大切です。
税金のことも忘れないで!
所得が増えるってことは税金のことも考えないといけないよね?会社でやってくれる年末調整くらいしかわからないなぁ。確定申告って必要?
さすがマネ娘、鋭いニャ!会社員の人は税金に詳しくない人も多いと思うけど、副業をするなら税金の勉強もしておくニャ!
1.所得が20万円を超えたら確定申告を
副業で得られる所得が20万円を超えたら、2、3月に行われる確定申告をする必要があります。確定申告は、慣れない人には面倒だったり、何をどうすればいいのかわからないものですが、自治体での説明会もあるので、参加して正しく申告しましょう。余裕があるなら、税理士さんにお願いしても良いですね。
副業などで得られる所得が年間20万円以下の方で、会社員の方で年末調整が終わっている方であれば、確定申告は原則不要です。
ちなみにサラリーマンの方でも年末調整を行っていない方、個人事業主・フリーランスの方は確定申告が必要です。
ただ、次年度の住民税は本業の所得額と副業の所得額の合計で決まりますので、所得が年間20万円以下でも、市区町村への所得の申告は必要になるので注意しましょう。
所得の額によっては翌年に税金がかかってくる場合もあるニャ。だから大きなお金を受け取った場合でも、すぐに使ってしまわないようにするニャ!
2.副業でも経費は申請を
本業が会社員で年末調整をしてもらえている場合は、経費分として「給与所得控除額」を差し引いた金額に課税されています。しかし、副業で稼いだ金銭が給与でない場合、仕事のために購入したものは経費として確定申告で申請することができます。会社員の方は領収書をもらう習慣がない人が多いですが、副業をはじめたら領収書(最近は、レシートが領収書になる場合もあるが、宛名が必要な場合などは領収書を受け取りましょう)を受け取る習慣を付け、捨てないようにしましょう。
ちなみに、給与と報酬はちょっと違うニャ。報酬は「労働や物の使用などに対する対価としての金銭や物品」のことで、給与は「雇用契約を結んでいること」を前提として、その「働いた対価に対して金銭を受け取る」ことニャ。だから多くの場合、副業でもらうお金は給与ではなく報酬になるニャ!
3.個人事業主になると税制メリットを享受できる場合も
「開業届」を出して個人事業主になることで最大65万円の税金が優遇(青色申告特別控除)されますので、本気で副業をするのであれば、税務署に開業届を出すことがおすすめします。
最大65万円の青色申告特別控除を受けるためにはいろいろな要件も必要になってくるニャ。詳しくは国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2072.htm)で確認してみてニャ。
うーん、なんだか副業といっても難しそうだなぁ。
でも、将来のために副業をしっかり考えていくんだよね?
え!?も…もちろんだよ。
このうろたえ方、絶対将来のためじゃないニャ!欲しいものがあったとかそういう理由だニャー?
ち、ちがうよ!
はぁ…、どうせそんなことだろうと思ってたよ…。(呆れ)
副業は義務じゃないニャ!なんとなくの理由だけではじめるのはよくないニャ。会社での仕事と違って副業で問題が起きたときは誰も守ってくれないから、よく考えてからはじめるニャン!
わかったよぉ。ちゃんと目的から考え直すよ!
伊藤緑(いとう・みどり)
広報コンサル・ライティング・コミュニティ運営・専門学校講師・作詞家など、複数の仕事を行うGreen Label合同会社 代表。副業(複業)歴は23年。その経験から副業アドバイザーも仕事に。会社員・派遣社員・業務委託・アルバイトなど働き方は多岐に渡りこれまで行った仕事は50以上。アイドルマネジメントや舞台女優経験も。経験からの講演や執筆も多い。現在はSDGsライターとして新たな分野を開拓している。