給与明細 vol.1給与明細を理解できればお金が貯まる!?

突然ですが会社からもらう「給与明細」、きちんと確認していますか?

「細かい項目までは見ていない」「銀行口座に入金された金額だけ見ている」という方が多いのではないでしょうか?

資産作りの基本は、日々働いて稼いだお金を貯めること!

それには、自分の収入や支出のことをよく知ることが大切です。

給与明細をよく見ることで、「なぜかお金が貯まらない!」「こんなはずじゃなかった!」という事態を防ぎやすくなるでしょう。

ポイントは給与明細の見方を知ること控除額を減らすことの2つ。

今回は「給与明細の見方」について、マネ男・マネ娘夫婦と一緒に学んでいきましょう!

 

<この記事のまとめ>
1.給与明細はちゃんと確認することが大切!2.そもそも給与明細って何が書いてあるの?
・基本的に「勤怠」「支給」「控除」「差し引き合計」の4つが書かれている
・毎月の給与のうち、安定してもらえる基本給がどのくらいなのかチェックしよう!

3.マネ男の給与明細公開!
・給与が上がっても、手取りが増えるとは限らない理由
・臨時収入(ボーナス)は「手取り収入」と「来年の住民税」にも注意!
・基本給が同じでも社会保険料は違うことがある

4.給与明細を見て、資産づくりの第一歩を踏み出そう!

給与明細はちゃんと確認することが大切!

最近、マネ男の会社では給与明細が電子化され、WEBの画面から確認するようになったそう。ところが、妻のマネ娘がその使い勝手を聞いてみると、紙でもらっていた時と違って確認するのを忘れることもあるようです。

マネ娘

そういえば、最近マネ男の給与明細が電子化されたんだよね。いつでも確認できて便利そうだけどどう?

マネ男

うーん、それが意外と物理的に渡される紙と違ってちゃんと確認する機会は減っちゃったかも。でも、銀行に振り込まれる金額はちゃんと見てるよ!

マネキン

こら!給与明細には大事な項目が書かれているから、資産づくりのためにもしっかりと確認することが大切ニャ!それに給与明細は人が作成しているものなので、間違いが起こることもあるニャ!その様子だと、どの項目をどう見たらいいのかもよくわかってないニャー?

給与明細は、会社によって書式は違うけど、書かれている内容は大体同じだから、内容とその見方をしっかり把握するニャン!

 

そもそも給与明細って何が書いてあるの?

それではさっそく給与明細の構成と、チェックするべきポイントを詳しくみていきましょう。

給与明細は、主に「勤怠」「支給」「控除」「差し引き合計」の4つからできているのが基本です。

<給与明細の例>

 

・勤怠

出勤日数や働いた時間数が書かれています。

流し読みしやすい部分ですが、残業時間や有休の使用日数などは支給額にも影響することがある重要な項目です。

マネキン

勤怠管理を手入力している会社だと特に誤りが起こりやすいから、必ず確認するニャ!

 

・支給

基本給与のほか、交通費、残業手当、会社独自の手当など、会社から支払われるものが全て書かれています。

給与明細のなかでも、支給欄は最も注目したい部分ではないでしょうか。毎月変わることが多い残業手当や経費などの支給額は、必ず申請した実費と合っているかを確認しましょう。昇給月には、基本給がどう変わったのかもしっかり見ておいてくださいね!

給与明細によっては、支給内容が課税対象か非課税なのかが分かるように記載されています。通勤のための交通費や出張の費用などは、会社経費を立て替えていたものが返ってきただけなので、基本的には所得税や住民税はかかりません。もし課税対象となっていたら、会社に確認してみましょう。

 

・控除

給与からあらかじめ差し引かれている内容が書かれています。社会保険料や税金を中心に、社内預金や財形貯蓄、団体保険料、持株会拠出金、社食や社員寮の利用料など、勤務先で利用している制度に関連した費用が引かれていることがあります。

大きな割合を占める社会保険料や税金は、「こんなに払いたくない!」と思いがちですが、それぞれにはとても重要な意味があります。社会保険料や税金を支払うことで、「自分が生活するためのサービス」や、「自分が困ったときの支援」が受けられるのです。

では、どんなことにお金を支払っているのか、その内容とともに確認してみましょう。

普段はあまり意識していないと思いますが、日々の生活を支えるサービスは国民が支払った税金や社会保険料によって支えられています。また、休業や出産、失業などで経済的に苦しくなったときには給付金ももらえます。

マネキン

ちょっと負担に感じても、自分に返ってくるサービスニャ!これらを払うことで、安心して生活することができるニャン。

 

・差し引き合計

支給総額から控除総額を引いた額です。つまり、ここに記載された金額が銀行口座に振り込まれて、実際に手にできる金額(=手取り収入)になります。

マネキン

支給額面ではなく、手取り収入がいくらなのかを意識しながら家計をやりくりすることが、お金が貯まる第一歩ニャ。

 

給与明細を見るときは、自分が毎月もらっている給与のうち、安定してもらえる基本給がどのくらいの割合を占めているのかを把握しておきましょう。

残業手当や出張手当などは、仕事の状況により変わりやすい項目です。給与のうち手当が占める割合が多い人は、仕事の状況が少し変わるだけで大きく減収となることがあります。不安定な収入をあてにして生活水準を上げるのは、いざ業績などが急変したときに危険です。

マネキン

住居費や食費、水道光熱費など、暮らすために必ず必要な費用は基本給の範囲内に収まるような生活を意識するといいニャ!

 

マネ男の給与明細公開!

マネ男

そういえば今年の4月に昇給して基本給が3万も上がったんだよね。振り込まれる金額を見るとそんなに増えている印象はないんだけど…。

マネ娘

それは多分、基本給が3万上がっても「手取り金額」が3万まるまる増えるわけじゃないからじゃない?

マネキン

その通りニャ!社会保険料や税金は収入金額が上がるのに応じて金額が上がるから、実際の手取り金額は3万円も増えないニャ!

 

・給与が上がったら、手取りはいくら上がる?

では、マネ男の給与明細を見ながら、社会保険料や税金の仕組みや臨時収入の考え方などの理解を深めていきましょう!

<マネ男の給与明細>

月収:36万
ボーナス:36万(年2回)
昨年の年収504万
交通費:12,400円

こちらがマネ男の最近の給与明細です。それぞれの項目と算出方法は以下のようになっています。

※所属する保険組合やお住まいの地域、職種などにより保険料率や税額は異なります。

※上記は一定条件を基に簡易的な計算式により算出した金額であるため、実際の金額とは異なります。

マネ男の場合、月収が390,004円なのに対し、差し引かれる社会保険料と税金の合計額は86,303円です。給与のうち2割以上を占めています。

そのため、額面で3万円給与が増えたとしても自由に使えるお金が3万円増えるわけではなく、手取りでは2万4,000円程度と考える必要があります。

基本給や残業代だけでなく、各種手当で得た収入も社会保険料や税金の計算対象となります。例えば「住宅手当が3万円もらえる!」というケースも、実際の手取りはもっと少ないので、3万円を当てにして家を借りると「なぜか家計が苦しいぞ?」となるので注意しましょう。

 

・臨時収入は「手取り収入」と「来年の住民税」にも注意!?

マネ男

実は、会社で社長賞20万円をもらえることになったんだ!やったー!何に使おうかな~。

マネ娘

ちょっと待って!ちゃんと給与明細を見て、控除後の「手取り金額」を確認しないとダメだよ!マネキン、臨時収入も社会保険料と税金かかるんだよね?

マネキン

そうニャ。支給額だけを見て財布のひもを緩めちゃだめニャ。でもマネ男の場合は差し引かれる金額が給与の約2割だから、給与明細を見る前でも額面90万円の場合の手取り額は約72万円と予想できるニャン。

マネ男

え!?もらえると思っていた金額より20万円近くもマイナスになる…。

特に、賞与やインセンティブ手当などの臨時収入で急に大きく年収が上がった翌年は危険です!

差し引かれる控除のなかで、実は住民税だけは「前年度の収入」に応じた金額が引かれています。そのため、年収が上がった翌年に住民税が上がります。年収アップが一時的であるときは、翌年の税金に備えて手取り額の一部は貯金しておくのが安全なのです。

 

・基本給が同じでも社会保険料は違うことがある!?

マネ男

基本給が3万円上がったから、同僚A君と基本給が同じ金額になったんだよね。でも、社会保険料は僕のほうが同僚A君よりも高く払っているらしくて…。なんで?

マネキン

それは、社会保険料の金額は「交通費」や「残業代」を含めた金額で算出されるからニャ。1年間の社会保険料は、毎年4月~6月に支給された金額を基に計算するから、4月~6月に残業をしていて、交通費も高いマネ男は、残業もなく自宅から会社まで徒歩通勤の同僚A君よりも、社会保険料の金額が高いってことニャン。

資料:日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表」を参考に作成

マネ男と同僚A君を比べると、厚生年金保険料は月額1,840円の違いとなります。

しかし、厚生年金保険料はたくさん払うほど、老後にもらえる厚生年金保険料も高くなる仕組みです。

マネキン

社会保険料の金額が高くても、気にする必要はないニャ。どうしても気になるという人は、4月~6月は残業をさけるようにすると良いニャ。

 

給与明細を見て、資産づくりの第一歩を踏み出そう!

マネ男

給与明細をちゃんと見るとこんなにたくさんの情報がつまっていたんだね!年収が上がるほど給与から差し引かれる金額が大きいこともわかったよ〜。

マネ娘

頑張って働いて稼いだお金のこと、自分の生活のためにもちゃんと把握しなきゃね。

マネキン

そうニャ!自分が稼いだお金が何に使われて、どのくらい手元に残るのかを知っておくことで、資産形成がぐんとしやすくなるニャ。それにマネ男はいつも手元にスマホを置いているんだから、月一の給与明細くらいしっかり見るんだニャ!

マネ男

マネキンのおかげで、今までちゃんと見ていなかった給与明細のことがよく分かったよ!それにしても、もう少し手取り収入を増やせれば良いんだけどなぁ…。でも年収はそう簡単には上がらないし…。

マネキン

支給額が同じだとしても、控除額を減らすことが出来れば手取り収入を増やせるニャ!この「控除」については、次回の記事で詳しく解説するニャン。