その使い方はNG!ボーナスの“賢い”使い方

社会人が期待に胸を膨らませるボーナス(賞与)。みなさんは一体どんなことに使っていますか?

なかにはクレジットカードのボーナス一括払いで使い切ってしまったり、自動車などローンの支払いにあてたりという人もいるのでは?でもボーナスの使い方によっては家計が破綻してしまう危険性もあるんです…!

今回はボーナスの賢い使い方についてマネ男・マネ娘夫婦と一緒に考えてみましょう。記事の中では一般の方にアンケート調査も実施!ぜひ自分のボーナスの使い方を振り返ってみてください。

ピンチ!ボーナスが大幅カットされるかも!

今日のマネ娘は落ち込み気味。どうやらボーナスが大幅にカットされる可能性があるみたい。
しかも、ボーナス一括払いにしていたクレジットカード決済があるとか…!?たすけてマネキン~~!

 

マネ娘

ショック…どうしよう…

マネ男

マネ娘、どうしたの?

マネ娘

今回のボーナスの金額が大幅に減るかもしれないの。会社の業績がよくなかったみたいで…。
ボーナス一括払いにしていたクレジットカードの支払いがあるからほとんど手元に残らないかも…。

マネ男

え~!?やばいじゃん!!

マネキン

ボーナス一括払いやボーナスをあてにした家計の管理は良くないニャ!

マネ娘

そうなんだ…。すっかりあてにしてたよ〜!

マネキン

仕方がないニャ~。今回はボーナスについて学んでいくニャ!

1.ボーナスがある人は約9割!何に使ってる人が多い?

ボーナスは企業の義務ではないため、支給のあり・なしが分かれるところ。
そこで今回、ボーナスについて23〜40歳の正社員の方にアンケート調査を実施。その結果をご紹介します。

 

Q.あなたはお勤め先からボーナス(賞与)の支給はありますか?

ボーナスがある人は88%、ない人は12%という結果になりました。
多くの人が勤め先からボーナスをもらっているようですが、「ない」と答えた人も12%おり、ボーナスは当たり前のものではない!ということが分かりますね。

では、ボーナスがある人は、どのような使い方をしているのでしょうか?

 

Q.あなたのボーナス(賞与)の使い道は何が多いですか?(複数回答可)

貯蓄」に使う人が80%と最も多く、次に多いのが買い物や旅行など自分へのご褒美」で44%でした。マネ娘のように「クレジットカードの返済」に使う人は8%と少ない結果に。

では、マネ娘が危機に陥っているクレジットカードのボーナス一括払いや、ローンのボーナス払いを利用したことがある人は実際にどのくらいいるのでしょうか?

 

Q.あなたはクレジットカードやローンで「ボーナス払い」を利用したことがありますか?

「利用したことがある」と答えた人は、全体の20%。つまり 5人に1人は利用した経験があるという結果になりました。

クレジットカードのボーナス一括払いは、今すぐに大きな買い物をしなければいけない場合(例えば家電が壊れてしまったなど)にはメリットがある反面、デメリットもあります。
例えばマネ娘のように、勤め先の業績悪化でボーナスが突然なくなる、支給額が予想より少ないなど「あてが外れる」ことも
また、ボーナス一括払いでいくら使ったかをしっかり管理しておく必要もあります。あまりあてにしすぎないようにしたいですね。

2. ボーナスの「賢い使い方」って?

では、ボーナスはどのように使うと有意義なのでしょうか?

 

マネ男

やっぱりボーナスは全て貯蓄に回したほうがいいのかなぁ。


マネキン

もちろん貯蓄はいいことニャ!
でも買い物や旅行が好きなマネ娘の場合は全額貯金しなきゃ!と思うとストレスになるんじゃないかニャ?
そういうタイプの人はボーナスの使い方についてこんな考え方をしてみるニャ!

まず行いたいのが、「貯金&年間の臨時支出用に一部とっておく」こと。とくに冠婚葬祭や病気やケガをしたときの費用、家具家電が壊れたときの買い替えといった臨時支出分は、ボーナスから分けて取っておくのがベストです。ついつい使ってしまうという人は定期預金や貯蓄専用の口座を作ってそこに預け替えするのも良いでしょう。

そのあと残った分は、生活をラクに楽しくするためのものに使うのがおすすめ。例えば、マネ男・マネ娘夫婦のように共働きなら、食洗機や圧力鍋など家事をラクにするものを購入すると時間の節約になり、ボーナスを有意義に使えます。また、固定費を減らすために引っ越しをするなど、日々の生活費を下げるために使うのも良いでしょう。

家族旅行など、思い出づくりに使うのも良い使い方。自由に使うお金もしっかり残しながら、リフレッシュしてまた仕事を頑張りましょう!

反対に、NGな使い方は「ローンのボーナス払い」。ボーナスをあてにして自動車や住宅ローンを組む人も多いかもしれませんが、これまでお伝えしたようにボーナスは変動的なうえ、自分が転職してボーナスがない企業に勤める可能性もあります。ローンのボーナス払いをしたい場合は、その分の金額を貯金しておき、繰上げ返済する方法がおすすめです。
また、ボーナスのうち、どれくらいを貯蓄や臨時支出用にとっておくかは、自分の家計状況を考えて以下のように考えてみましょう。

●毎月の給与からほとんど貯金できていない人
臨時支出が多く、日々の家計がギリギリになっているケースが多いと思われます。ボーナス総額から7~8割は「臨時支出用」と「貯金」にあてるようにしましょう。もちろん、毎月の給料からも貯金できるよう家計を見直すことが大切です。

●毎月の給与からきちんと貯金できている人
ある程度の貯金ができているならば、生活が楽しくなるようなことや、毎日の家事が楽になるようなことなど、ボーナスの「今使う」割合を増やしてもOKです。

例として、毎月の給与から貯金がほとんどできていないマネ男・マネ娘夫婦のボーナス額を元に、使い方を大きく分けるとこのようになります。


ボーナスの半分以上は貯蓄に回し、臨時支出用は半年で2人分10万円と考えて、残りを「今使う」分としています。
日々の家計状況によってもこの割合は異なりますが、参考にしてみてくださいね。

3.マネ娘の場合、今後ボーナスはどうするべき?

マネ娘には現在年間36万円のボーナスが支給されていますが、今後は減額の可能性も。マネ娘みたいに困らないようにするためにはどうすべきなのでしょうか?

マネ娘

マネキン、今回みたいに困らないために私はどうすればいいのかな?


マネキン

まず、ボーナスをあてにしたクレジットカードの「ボーナス一括払い」はすぐにやめることニャ!
そのうえで、まずはボーナスの大部分を貯金に回せるように家計を見直していくニャ。
それがある程度、習慣になってきたら資産運用に回してみるのも良いと思うニャ!
例えば、マネ娘は今のボーナスが年間36万円だから、その10%の3.6万円から投資をやってみたらどうかニャ?


マネ娘

そんな小さな金額からでも投資ってできるの?


マネキン

大丈夫ニャ!今は100円からでもできる投資サービスもあるニャ!少しの金額でもよいから、無理のない範囲で運用を始めて、少しずつ金額も増やしていけばいいニャ

<シミュレーション例>
年間ボーナス36万円(1回18万円)のマネ娘がボーナスの10%を投資した場合

年間ボーナスのうち10%である3万6,000円を使って、毎月投資信託で積み立てるシミュレーションをしてみましょう。毎月3,000円を10年、30年と積み立てすると、以下のようになります。


※当該数値はあくまでもシミュレーションであり、将来の成果を約束するものではありません。
※想定利回りは再投資、年1回の複利計算の場合です。
※手数料、税金等は考慮していません。

マネ男

え!将来こんなに大きな額になるんだ… ボーナスの10%なら金額的にもチャレンジしやすいかも!

マネ娘

そうだね、まず私はクレジットカードのボーナス一括払いをやめる!それから家計を見直してボーナスを貯蓄と資産運用に回せるようにするぞ~!

マネキン

そのとおりニャ!
ボーナスは「もらえたらラッキー」くらいに考えて家計を管理していこうニャ!

 

▼本記事の監修者