医療費・介護費…やらないと1,400万円損をする!?「健康への投資」した場合しない場合のお金を比較!

目次)
1 平均寿命は延びているが、健康寿命はそこまで延びてはいない
2 老後は医療費だけで1,000万円以上の費用がかかる
3 将来の医療費や介護費の負担を減らすためには、元気な時から健康に投資することが大切
3.1 運動
3.2 食事(栄養)
3.3 運動
4 不健康寿命が長くなると最低でも1,400万円の損失に

マネ娘母

“人生100年時代”という言葉をよく耳にするよね。いくつになっても、自由に身体を動かせて、自分の足でどこへでも行ける充実した人生を送りたいわ〜。

マネ娘

そうだね。私もママとパパにはいつまでも元気でいてもらいたいな!

マネキン

そのために必要なのは、心身ともに健康でいられる“健康寿命”を延ばすことニャ。健康寿病を延ばすためには、日ごろから生活のちょっとしたことに配慮することが大切ニャン。今日から健康への投資を行うことは、未来の自分と家族の幸せにつながるニャン。

マネ男

お母さん・お父さん世代じゃなくても僕たち夫婦も将来のために健康には気を付けなきゃいけないよね。

マネ娘父

ところで日頃の生活のちょっとした配慮って具体的にはどんなことをしたらいいんだろう?

“健康への投資”が金銭的にも身体的にも老後の生活をラクにする

具体的に何をしたらいいのかを紹介する前に、健康寿命についてもう少し詳しく紹介しましょう。

老後の約10年は「不健康寿命」で自立した生活ができなくなる⁉

実は今、私たちはふたつの「寿命」を持っています。ひとつは、生まれてから死ぬまでの年月を表わす「平均寿命」。もうひとつは健康でいられる年齢を示した「健康寿命」で、これは2000年にWHO(世界保健機関)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義 したもの。

マネキン

つまり、健康寿命は心身ともに健康で活動できる期間ということニャ。

世界に先駆けて超高齢化社会に突入している現在の日本。厚生労働省による2016年の統計によれば、2016年の日本人の平均寿命と健康寿命は、以下の通りです。

平均寿命84.06歳-健康寿命73.46歳=10.06歳で、平均寿命と健康寿命の間には約10年の差があることがわかります。この差は「不健康寿命」と呼ばれており、要介護や寝たきりなどによって自立した生活ができない時期を表わしています。

マネキン

残念なことに、不健康寿命は今後、さらに長くなることが予想されるニャ。なぜかというと、平均寿命が延びるからニャン。

内閣府の推計によれば、2065年(令和47年)の平均寿命は、以下のようになります。

前述の2019年と比べると男性は3.75歳、女性は3.9歳延びる想定です。

一方、健康寿命の延び率はどうでしょうか。たとえば、2001年の健康寿命は男性が69.40歳、女性が72.65歳。2016年と比べると男性は2.74歳、女性は2.14歳延びています。

マネ娘

健康寿命は、平均寿命ほど延びていないよね。ということは、平均寿命が延びれば延びるほど、不健康寿命の時期が長くなるってことか…。

老後は医療費だけで1,000万円以上の費用がかかる!

マネ男

不健康寿命の期間には、何らかの疾患や症状で病院を受診する可能性が高いってことだよね?医療費はどのくらいの負担になるのかな…。

厚生労働省の推計によれば、84歳まで生きた場合、生涯にかかる医療費の平均は2,254万円で、このうち公的年金を受け取る65歳から84歳までの医療費は1,098万円とされています。

また、健康保険の負担率が
・70歳未満:3割
・70歳から74歳まで:2割
・75歳以上:1割
とした場合、実際に負担する医療費の総額は、
・20年間:約180万円
・1年間:約9万円
・月額:約7,500円
となります。

マネ男

毎月7,500円くらいなら、なんとか払えそうな気もするけど…。

マネキン

そう簡単に考えちゃダメニャ!

総務省の家計調査年報をもとにした公益財団法人生命保険文化センターの計算によれば、
・夫婦ふたりが老後に最低限の生活を営むための金額:月額約24万円
・平均的な会社員と専業主婦の2人世帯が受け取れる年金合計額:月額約20万円

年金だけでは最低限の生活さえ送ることができない上に、毎月、夫婦ふたりの医療費約1万5,000円を捻出するのは家計的に厳しいといえるでしょう。

また、高齢者の約3割は骨折や脳卒中などで介護が必要になるといわれています。介護費用を比較的抑えられる在宅介護でも4~5年で約300万円、グループホームなどの施設を利用する場合はさらに費用が増えます。

※介護について詳しく書かれている記事はコチラ

マネキン

将来の医療費や介護費の負担を減らすためには、元気なうちから健康に投資することが大切ニャ!

健康への投資の中身は“運動、栄養、口腔ケア”

経済産業省が行った 調査によると、健康維持や増進のための商品・サービスへの支出は40代から70代の男女の月額平均が約2,300円。健康維持や増進のための商品・サービスへの支出額が0円の人がいる一方、毎月10万円以上かけている人もいると報告されています。

マネ娘父

10万円も以上も!?何にどのくらいかけているんだろう?

マネキン

参考までに健康維持のために支出している人が、どんなものにお金をかけているか見てみるニャン。

カード事業などを展開するジャックスによる健康維持とコストに関する意識調査では、健康維持のための支出の内訳で一番多いのがサプリメントや健康食品。次いでスポーツクラブやヨガなどの運動系、整体やマッサージ、定期検診という順で支出があるという結果が出ています。

マネキン

他にも、ウォーキングやジョギング、散歩、体操、無料動画で観られるエクササイズなど、お金をかけない方法で健康維持に取り組んでいる人も少なくないニャン!

先の経済産業省が行った調査では、9割以上の人が「人生において健康は何よりも大切だと思う」という考え方を肯定しています。世の中に健康に関する情報があふれている今、一体、何に“投資”をすれば、健康寿命につながる“健康への投資”が実現するのでしょう。そのヒントとなるのが、国を挙げた健康寿命延伸への取り組みです。

日本では介護保険の給付費の3%を使ってさまざまな事業を進めており、その中でも比較的、整備が早かったのが足腰の虚弱を防ぐ運動器の機能向上サービス、低栄養による老化を防ぐ栄養改善サービス、口腔機能低下を防ぐ口腔機能向上サービスです。 つまり、運動、栄養、口腔ケアの3点が健康寿命延伸のカギということです。

1.適切な運動を心がけよう

マネキン

自分の意思で身体を自由に動かすためには筋肉が必要ニャ。筋肉量は加齢とともに低下するから、適切な運動をして筋肉をつけることが健康寿命の延伸につながるニャン!

運動は身体の土台である骨を丈夫に保つことにも役立ちます。というのも、男女ともに年齢を重ねるごとに骨量が減ってしまいます。弱った骨は少しの衝撃でも折れたり潰れたりします。そうなると身体を動かすことができなくなり、どんどん弱ってしまうのです。実際、大腿骨を骨折した人の2人に1人は5年以内に亡くなるという三重県医学部の調査データがあります。

“適切な運動”の程度はその人の体力や運動歴などによって異なりますが、運動習慣のない人はウォーキングなどの軽い運動からはじめてみるといいでしょう。また、効率よく身体を鍛える運動のひとつにスクワットがあります。運動が苦手な人やひざ痛がある人は、姿勢をよくしてイスに座り、腰を前後に傾ける「イスに座ったままスクワット」がおすすめです。

マネ娘母

イスに座ったままでもいいなら私でもできそう!

2.食物繊維を含む食品や発酵食品で栄養を摂ろう

私たちの身体は食べたものからできており、運動と同じくらい大切なのが栄養です。基本は炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素を食事でバランスよく摂ること。また、近年の様々な研究によって、健康長寿の人が多い地域の人々は、食物繊維や発酵食品たっぷりの食事を食べていることが分かっています。 食物繊維を豊富に含む野菜、きのこ、海藻類や、味噌、納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂ることも、健康寿命を延ばすことに有効だといえるでしょう。

マネ娘

私も日頃のメニューに食物繊維を含む食材や発酵食品を取り入れよっと!

3.歯医者で定期的に歯のケアをしよう

ただし、いくら身体にいい食事が目の前にあったとしても、自分の歯でしっかりと噛んで飲み込むことができなければ、栄養を摂取することはできません。

医学的によくいわれているのは、「老化は目、歯、生殖器からはじまる」ということです。そして、目、歯、生殖器の中でも、身体にとって一番深刻な影響を及ぼすのが歯。中高年を迎えた8割の人が歯周病を発症しているといわれており、歯周病が悪化すると歯を失ってしまうことにもなります。さらに、体内に侵入した歯周病菌は細胞の老化を急速に進め、糖尿病や心疾患などあらゆる全身疾患を呼び起こすことが明らかにされています。

マネキン

健康寿命を延ばすためには、歯医者で定期的に歯のケアを行うことも大切ニャ!

不健康寿命が長くなると最低でも1,400万円の損失

マネ娘

健康維持にコストをかけた人=投資した人と、健康維持にコストをかけなかった人=投資しなかった人とでは、将来的にどれくらいの差が生じるのかな?

公的年金を受け取る65歳から84歳までの医療費の平均額は1,098万円で、1年間の平均額は約58万円です。一方、健康維持や増進のための商品・サービスへの支出の月額平均は約2,300円で、1年間では約2万8,000円、10年間では28万円です。

マネ娘母

ということは、45歳から平均寿命の84.43歳まで毎月2300円を健康維持に費やした場合、約40年間で112万円の投資になるのね…!

この投資によって健康寿命が延び、65歳から84歳までの医療費が平均額1,098万円の半分で済んだ場合、約550万円分支出をおさえることができます。投資額の112万円を引いても400万円以上の経費削減です。また、介護にかかる費用、約300万円も浮くとすると、約700万円のお金を残すことができます。

マネ娘父

心身ともに健康な状態を維持できていれば、長く仕事をして収入を得ることもできるね。そのうえ、年をとっても自分の身体を自由に動かし、自分の足でどこへでも行けるなんてすばらしいじゃないか!!

マネ男

じゃあ、健康維持に投資をせずに不健康寿命が長くなってしまった人の場合は?
さっき教えてもらったように、まずは、65歳から84歳までの医療費の平均額1,098万円がかかるよね。

マネキン

ただ、この金額はあくまでも平均額。病状によってはさらに医療費がかかる可能性もあるニャ。

たとえば、国立がん研究センターによる2019年のがん統計によると、男女を合わせた死亡数の1位は肺がんです。厚生労働省の調査をもとにした計算では、気管や気管支を含めた肺がんで入院した場合の治療費は3割負担で治療1回につき約23万円がかかるとされています。

こうした医療費に加えて、介護費用約300万円も発生します。

マネキン

つまり、健康維持に投資をしなかった人は、最低でも約1,400万円も追加費用がかかってしまうということニャ!なによりも、医療費や介護費がかかる不健康寿命の期間には、痛みや不快な症状に悩まされたり、身体の自由がきかないという状態が続くニャン。

マネ男

健康に投資をしていた人が700万円も出費が抑えられて、逆に投資をしていない人は1,400万円も追加でコストがかかるってことは、2,100万円も違ってくるってこと!?

マネ娘

コストも大変だけど、それ以上に健康の状態によっては家族に大きな負担を強いる可能性もあるよね。そうなった時に、「若いときからもっと健康維持にお金や時間を使っていればよかった……」と後悔しても遅いってことか。

マネキン

健康は一日にしてならず。身体を動かしたり、食事に気を遣ったり、時にはしっかりと健康診断を受けたりなど、日々、健康寿命を意識した生活を送ることが、将来の自分や家族の幸せにつながるニャン!

マネ娘母

私だっていまからでも遅くないから健康への投資をしよう!パパ、週末は2人で近所を散歩してみない?

マネ娘父

名案だね!家ではスクワットもしてみよう。

マネキン

パパもママも志が高くて感心ニャ。

マネ娘

マネ男もお菓子ばっかり食べてないで、私の作った栄養のある美味しいご飯をたくさん食べてちょうだいね!

マネ男

もちろんご飯も食べるけどたまにはお菓子も許してね…?

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<監修者>
工藤孝文

工藤内科院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学し、帰国後、大学病院などを経て現職。糖尿病・ダイエット指導・漢方治療を専門とし『ガッテン!』(NHK)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)等メディア出演多数。『疲れない大百科』、『かからない大百科』(ともにワニブックス)等、著書多数。

 

<ライター>
熊谷あづさ

1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。

 

※参考文献・サイト
〇『かからない大百科』工藤孝文著/ワニブックス 〇『疲れない大百科』工藤孝文著/ワニブックス 〇『健康寿命の延ばし方』大渕修一著/中央公論新社 〇『健康寿命60のヒント』秋葉賢也著/東京書籍 〇『健康寿命学読本』/日本新薬株式会社 〇『「腸内細菌」が健康寿命を決める』辨野義己著/集英社インターナショナル 〇『健康寿命を延ばす』白澤卓二著/小学館 〇『医師が考案した 骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』中村光伸著/アスコム 〇『老けない人は歯がちがう』宮田隆著/草思社 〇『歯周病は1日で治せる』清水智幸著/文藝春秋 〇内閣府ホームページ 〇厚生労働省ホームページ 〇経済産業省ホームページ 〇国立がん研究センター 〇公益財団法人生命保険文化センター 〇ファイナンシャルフィールド 〇保険のぜんぶ 〇株式会社ジャックス